英語の「あいうえお」フォニックスを知っていますか?
フォニックスの重要性
「学校では最初にアルファベットをA(エー)B(ビー)C(シー)と覚えます。でも実はA(エー)B(ビー)C(シー)って、アルファベットの名前であって、発音ではない。
フォニックスではAは『ア』、Bは『ブッ』、Cは『クッ』、といったように、それぞれの『音」を教えていく。そして文字が繋がった場合の規則性を教えてくれるので、発音のマッピングが頭の中で正しく整理されてできるようになります。
それから、日本人は知らない単語を見た時にローマ字読みするクセみたいなものがあり『climate』という単語を見たときに、これは『クライメイト」って単語だ、えーっと『ラ」はLだっけRだっけ? と頭で思い描いたりします。
これは良くない。
最初にローマ字カタカナ読みの『クライメイト』って覚えてしまうがゆえに、それがLなのかRなのかわからなくなってしまう。しかし、最初から英語の音として覚えておけばそんな問題は起こりません。
さらに、このカタカナ式の悪しき発音法では、余計なところに母音が入ってしまう弊害もある。
たとえば、『Sky』という単語があります。これはカタカナ読みをすると、『スー(u)・カ(a)ー・イ(i)ー』と母音3つ入ってしまいますが、正しい発音ではひとつも母音は入っていません。
強いて言えば、この場合はy(ワイ)がi(アイ)みたいな発音だから母音はひとつと言えますが、それにしても本来ないところにふたつも母音を追加されてしまうので、どうにもなかなか通じなくなってしまいます。
それからこうやってカタカナ読みで英単語を覚えていくと、シラブル、すなわち音節の数を間違って覚えてしまう重大な弊害がでます。
本来『Sky』は1音節なのに3音節になったり、『tunnel』を『ト・ン・ネ・ル』と覚えれば4音節になるが、本当は、『tun-nel』と発音する2音節ですし、『energy』は『エネルギー』と読みがちですが、正しくは『en-er-gy』と3音節です…。これでは混乱しますし、相手にも正しく伝わりません。日本人が言う『マクドナルド」は本当に通じません。『McDonalds』 は『Mc-do-nalds』という3音節ですから、もうリズムがまるで違う。
イギリス英語とアメリカ英語は随分違う。それでもちゃんと相手に言葉が伝わるのは、このシラブルの数が合っているからです。
これらの『そもそも発音が正しくない』、『余計な母音が入る』、『リズムが間違っている』、の三重苦を抱えてしまうと、やっぱりどうしても「英語は難しい」となってしまいます。
だから、英語は正しい発音を最初から覚えることが大切なんです。
英検記事から